新聞屋の話

【新聞屋あるある】新勧?シバリ??新聞屋の業界用語をまとめてみました!

新聞屋 業界用語まとめ

あ、どーも、元新聞屋の悪質セールスマンブロガーのサンタク(@santaku817)です。

ギョーカイジン
ギョーカイジン
チャンネー連れてザギンでシースーでも行っちゃう?
ギョーカイジン2
ギョーカイジン2
ギロッポン26時でシクヨロ!

今でもこんなこと言ってる人がいるのかは知りませんが、芸能界にはこんな業界用語があったそうな。

どんな業界にも、その業界でしか通じないような業界用語ってありますよね。

今回は、ぼくの過去の経験から得た『新聞屋の業界用語』についてまとめてみます。

現役新聞屋がこれを見てクスッと笑ってくれたら嬉しいですね。

新聞屋の業界用語は不思議な言葉がいっぱい

業界用語って何でもそうなんですけど、何でこんな言い方するの?みたいなものがたくさんありますよね。

ぼくが新聞屋で働いていたときも疑問でいっぱいでした。

まあこれは何となく理解できるというものから、理解に困るものまでひとつずつ解説していきますね。

新聞屋の業界用語 総合部門

拡材(かくざい)

『拡張材料』のことです。

いわゆる景品。

新聞の契約をするときにお客さんにあげる洗濯洗剤とかビールとかのことですね。

これは何となく意味がわかります。

捨て材(すてざい)

営業でお客さん宅に訪問するとき、ドアオープンのきっかけづくりに使う拡材のことです。

テッシュや古新聞の整理袋、クーポン券などが割と使い勝手いいですよね~。

ぼくは悪質セールスマンだったので、捨て材なしでは営業できませんでした。

イット、ハム(ナム)

これは新聞配達に必須の順路帳に書かれてる『順路記号』の読み方ですね。

使い方としてはこんな感じ。

新聞屋A
新聞屋A
一丁目の田中さんの家ってどこでしたっけ?
新聞屋B
新聞屋B
田中さんなら床屋のハムだよ

 

これが実際の順路帳なんですけど、新聞配達の経験がない人が見ても理解不能ですよね。

新聞配達の熟練者ともなると、順路帳さえあればどこでも配達できちゃうんです(田舎以外)

とは言っても難しいものではなく、例えば画像の記号の意味を訳すと

加藤さんの家から見て山田さんの家に行くには、次の十字路を左に曲がって三軒目の家です。

そこから近藤さんの家は斜め向かいの家です。

こういうことなんですよ。

ね?シンプルでしょ。

新聞屋は顧客の家を順路記号で覚えてるので、同僚に説明するときなんかは順路記号で通じるんです。

ちなみに見出しに書いてある『イット』は一軒飛ばして隣の意味で、『ハム』は斜向い(ななめ前)の意味です。

カード料

新聞屋の営業歩合のこと。

新聞屋では契約書のことを『カード』と呼ぶのが一般的なので、歩合給のことをこんな呼び方してます。

ハンコ一個○○円

カード料から派生した話で、契約内容にもいくつか種類があります。

種類については後述しますが、『シバリはハンコ一個50円』みたいな使い方をしますね。

ハンコ一個とは、昔の新聞の契約書は契約月数ごとにハンコを押すタイプだったんです。

 

画像にある契約書の真ん中らへんに『1月~12月』と書いてあって○してあるのがわかりますか?

これがいわゆる『ハンコ一個』の由来です。

この画像の契約書だとハンコ12個ということになるので、ハンコ一個あたりのカード料が50円だとしたら、この契約1件で600円のカード料が貰えることになります。

まるちょん、天ぷらカード

いわゆる『架空契約』です。

お客さんから同意を得てないのに勝手に住所と名前を使って契約をでっち上げた契約書のこと。

一般的な感覚では考えられないんですけど、新聞屋では割とこういった架空契約が横行してます。

まるちょんしても購読開始月までに締めればいいけど、大体こういうことしてるやつってまるちょん書いたことすら忘れてますよね(笑)

あなたの集金バックの中に謎の契約書の控えは残ってないですか?

早く締めに行かないとまた今月も給料日に前借りする羽目になりますよー。

不良カード(事故カード)

購読途中に何らかの事情で契約がなくなってしまった契約のこと。

例えば契約者の引っ越しや死亡など。

多くの販売店では、契約時にもらったカード料を返金することになるので、カード料ほしさに高齢者との長期契約や、アパートなど引っ越しの可能性がある人との長期契約は避けた方がいいですね。

新聞屋の業界用語 営業部門

ここからは新聞屋の営業でよく使われる業界用語を説明していきます。

一般のお客さんが新聞のセールスが来たときに「今日はシバリに来たの?」なんて言ってたらちょっと面白いかも。

拡張(かくちょう)

新聞屋では営業のことを『拡張』と言います。

理由はわかりませんが、恐らく昔ながらの新聞屋は営業とはとても呼べないような手法で顧客を獲得していったからですかね…。

喝勧(かつかん)

お客さんを脅して契約書にサインをさせる営業手法のこと。

恐喝勧誘からきてるんですかね。

新聞はインテリが作ってやくざが売ると言われてるぐらいですから、こういったやり方があっても不思議じゃないです。

ワンルームの学生を相手にこういったやり方が横行してたんですよね~。

今でも喝勧とかやってる人いるのかな。

泣き勧(なきかん)

泣き落とし勧誘のことです。

高齢者などを狙って学生を装って情に訴えたり、子どもの写真を見せながら「ミルク代稼がないといけないんです…」

こんな営業をする人もいるとかいないとか。

ぼくは泣き勧はさすがにやったことないけど、契約書にサインをもらった後に「これで子どもにご飯食べさせてあげられます」とかは言ったことあります。

ハンコ一個50円の6ヶ月シバリで子どもにご飯なんか食べさせられるわけないだろ(笑)

置き勧(おきかん)

新聞代金をお客さんに渡して購読してもらうこと。

いわゆる自腹営業ですね。

何のためにこんなことをするのかちょっと理解に苦しむのですが、責任感が強い真面目な人ほどやっちゃうんでしょうね。

少しでも楽してサボりたいからって人も置き勧するから真面目な人だけとは限らないか。

ノルマが達成できないならできないで怒られればいいだけなのにお金がもったいないですよ。

モロドメ

契約が終了したばかりのお客さんのこと。

例えば、今この記事を書いてるのが3月なんですけど、2月で契約が終わったお客さんのことをモロドメと言います。

人によっては『センドメ』と言う人もいますね。

意味は同じで先月止めのことです。

交代読者

何社かの新聞を交代で購読してる読者のこと。

景品目的、付き合い、1つの新聞だと飽きるなど、理由はたくさんあります。

販売店としては続けてもらうのが一番ですが、セールスマン的にはカード料が稼げるから交代読者はおいしいです(笑)

現読(げんどく)

現在購読してる読者のこと。

過去読(かこどく)

今は購読してないけど、以前購読していた読者のこと。

拡禁(かくきん)

何らかの事情があって訪問を禁止されてる家のこと。

  • 訪問過多で本社にクレームが入った家
  • 認知症などで責任能力がない家
  • 過去に集金不良があって集金が見込めない家

こういった家が拡禁になってることが多いです。

SH、応援拡張

自分が働いてる販売店以外のエリアで営業すること。

グループ店や地域ごとの支部などで分かれてやることが多いですね。

読売新聞だと『局SH』という本社主催のSHが最高峰です。

ここに出てくるのは各販売店でもエース級の人たちですね。

新聞屋の業界用語 契約の種類

一言で新聞の契約と言っても、契約にもいくつか種類があります。

お客さんと販売店の付き合いの長さのようなものですね。

ちなみにぼくは『新勧』と『起こし』が得意分野でした。

新勧(しんかん)

販売店のエリアで初めて新聞を購読するお客さんのこと。

ぼくも引っ越しのトラックを追いかけては営業してました。

エリア外で新聞を購読してた人が転入してきたらめちゃくちゃおいしいですからね~。

今の時代だと引っ越しと共に新聞をやめちゃったという人がかなり多いのが残念です。

ぼくが働いてた販売店では新勧が一番カード料高かったんですよね。

その分難易度は高めです。

起こし(おこし)

過去に購読してたけど、今は付き合いがないお客さんから契約をもらうこと。

これもそこそこカード料がいいんですよね。

狙い目は『モロドメ』です。

交代読者とかに多いんですけど、購読中は先の契約くれないのに、契約が終わったらすぐにくれる人が多いんですよね(笑)

こういったお客さんを狙っていくと、難しいと思ってる起こしも簡単になりますよ。

先起こし(さきおこし)

購読期間中に先の予約をもらうこと。

例えば1月~6月はY新聞、7月~12月はA新聞のサイクルで毎年契約してる交代読者がいますよね。

あなたがY新聞で働いてる専業だとしたら、1月~6月の間に翌年の契約をもらうことを先起こしと言います。

完全交代のお客さんだと何年も先まで契約をくれる人がいますが、個人的には数年先の契約までもらうことはおすすめしません。

不良カードでカード料清算される方が嫌ですからね~。

初シバリ

初めて新聞を購読した人の契約を継続することです。

個人的には新勧の次に難易度が高い契約だと思ってます。その分カード料も高く設定してる販売店が多いですよね。

予約シバリ(ヨシバ)

初シバリとほぼ同じなんですけど、『ヨシバ』は今購読してないお客さんから継続契約をもらうことです。

これもなかなか難易度高いんですよね~。

先起こしなどで先の契約をもらったお客さんに、継続のお願いをするということになります。

販売店の部数を伸ばすには予約シバリをたくさんもらうことが重要ですね。

一般シバリ(赤ちゃんシバリ、半縛りなど)

ずっと購読してくれてるお客さんに継続契約してもらうことです。

難易度は一番低いですね。新人の営業練習でよくやらされます。

難易度が低いとは言っても、販売店が部数を維持するためにはとても大切な契約ですね。

ちなみに、ちょっと自慢しますが、ぼくは1日で63枚の一般シバリをやったことがあります。

この日は朝から晩までタバコも吸わずにめちゃくちゃ頑張りました!

白タタキ

新聞屋はゼンリンマップに購読者、予約読者などを色付けして営業に回ることがあります。

そのときに何も色付けされてない家を『白』というのですが、この白の家を訪問して営業することを白タタキと言います。

主に新勧がほしいときにやりますね。

テッポー

地図も何も持たないで営業回りすることです。

ぼくもアパートや団地などでよくやってました。

このときの狙いは『新勧』か『起こし』です。

地図とかデータとか見るのめんどくさいときにやりますね。

一見、非効率的に思えますが、SHなどではかえって楽だったりします。

ぼくもSHに出てたときはテッポーで叩いてました。

連勧(れんかん)

2人以上で営業回りすること。

ぼくはあんまり好きじゃなかったんですけど、人によっては連勧ばっかりしたがる人がいますよね。

特にメンタル弱い人なんかだと連勧したがるかも。

まとめ

現役新聞屋のみなさん、どうでした?

あーあるあるというものから、うちの店では違う言い方してるなーというものまであったと思います。

普段何気なく使ってる業界用語ですが、こうやって文章にしてみるとちょっと変わった見方ができて面白いですよね。

ちょこっと思い返してみただけでこれだけの業界用語が出てきました。

たぶん掘ればもっと出てくるんでしょうけど、また思い出したら追記していきますね!