新聞屋の話

新聞屋の給料は?労働環境はどうなの?4店舗渡り歩いてきたぼくの体験談

「学歴不問、寮完備、未経験歓迎、すぐ働ける」

新聞屋の求人には大体こんな文言が書かれています。

どうしても仕事が決まらなくて新聞屋に就職しようか悩んでるんだけど、やったことないから不安…。

そんな人のために、4店舗の新聞屋を渡り歩いてきたぼくの体験談を書きました。

労働環境から給料のことまで赤裸々に書いてます。

約7000文字と長めの記事になってしまったので、基本的には見出しとマーカーが引いてある部分を読めば新聞屋のことが理解できるように書いてあります。

これから新聞屋に就職することを考えてる人は参考にしてみてください。

新聞屋に就職したきっかけは?

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
まず、新聞屋に就職しようとしたきっかけを教えてください
サンタク
サンタク
そうですねぇ、16才のときに実家を追い出されたことからです
新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
なぜ実家を追い出されたんですか?
サンタク
サンタク
高校を中退してロクに働きもせず遊んでたからです。まあ追い出されて当然ですよね(笑)
新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
そこで選んだのがなぜ新聞屋だったのでしょうか?
サンタク
サンタク
『学歴不問、即入寮可、日払い可、すぐ働ける、給料30万円以上可』という条件がそのときの状況には魅力的だったんですよね

ぼくが一番最初に『新聞屋』という仕事を選んだのはこんな単純な理由からでした。

ここからは、新聞屋の仕事や待遇について掘り下げて説明していきますね。

新聞屋の労働環境、待遇は?

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
新聞屋の求人には魅力的な文言がたくさん書かれていますが、ホントのところはどうなんでしょうか?
サンタク
サンタク
一言では表せないから細かく解説していきますね

出社時間は朝が早いとかのレベルじゃない

「新聞屋さんって朝早いんでしょ?」

お客さんと会話してるとこんなことを聞かれます。

みんな知らないと思うけど、朝刊配達の出社時間は夜中0時過ぎ(都心の販売店は3時ごろ)ですからね。

もうね、朝早いなんてもんじゃないですよ。

拘束時間は12時間以上が基本。早出、残業は当たり前

新聞屋は拘束時間がめちゃくちゃ長いです。しかも残業代なんていう概念が経営者にないので、もちろん残業代は出ません。

基本的な新聞屋の1日の流れを説明しますね。

新聞屋の1日
  • 0時~2時 配達準備
  • 2時~5時 朝刊配達
  • 5時~11時 自由時間
  • 12時~20時 夕刊配達・営業・集金
  • 21時~23時50分 自由時間

これだけ見ても拘束時間は13時間ほど。

ちなみに、このサイクルが基本で、月末月初の忙しい時期になると帰宅時間はさらに遅くなります。

月末は『仮定数』という翌月の数字を決める大事な仕事があるので、数字がなかなか合わないと24時間拘束されるなんてこともよくありましたね。

年間休日は50日~60日ぐらいの間 週休1日が基本

良心的な販売店だと夏季冬季の連休もありますが、せいぜい長くて3日程度。それも公休合わせてなので、それほどお得感はありませんね。

休刊日はありますが、これもまる1日休みになるわけじゃなくて朝刊配達業務がなくなるだけです。

夕刊はいつもどおり配達しないといけないし、営業なども当たり前にあります。

有給ゼロが当たり前

ぼくが渡り歩いてきた4店舗に共通してるのが『有給ゼロ』です。

新聞屋には有給という概念がないようで、体調不良などで休んだ場合は欠勤として1日あたり1万円ほど給料から引かれます。

この辺は労働基準法的にダメなんじゃないかなと思うので、新聞販売店の経営者には早急に改善していただきたいところですね。

2019年からは有給取得が義務になるので、新聞屋がどうしていくのかは気になります。

大雪や台風でも配達しなければいけない

超悪天候でも新聞は必ず配達しなければいけません。

関東地方だと10cmの積雪でも交通機関が乱れまくったり、あちこちで事故が起きたりするぐらい深刻な問題じゃないですか。

悪天候な中でもバイクにチェーンを巻いて配達したり、ときにはソリに新聞を積んで歩いて配るなんてこともあります。

雨と風で前が見えないほどの大型台風が直撃しても配達はあります。

命の危険がそれなりにある仕事なので、そこは覚悟した方がいいですね。

ノルマなしに騙されるな!

新聞屋の求人情報によく書いてあるのが『ノルマなし!』の文言です。

ぶっちゃけるとこれは嘘です。

ノルマを達成しないと減給などのペナルティがあるわけじゃないけど、社長の機嫌が悪くなったり社内の雰囲気がかなり悪くなります。

新聞販売店は基本的にワンマン経営者が多いので、社長の機嫌次第で休日がとりあげられたりすることもよくあるんですよ。

金銭的なペナルティがなくても社長の機嫌次第でどんどん労働環境は悪くなっていくので、実質的にノルマはあります。

購読料の集金が超大変!

新聞屋の基本3業務といわれる『配達・営業・集金』ですが、個人的にこの中でも一番大変だったのが集金です。

これはもうね、やった人にしかわからない大変さなんですよ。

詳しくは新聞屋の集金の仕事ってどうなの?元新聞屋がメリット・デメリットを解説に書きましたので、新聞屋にはこんな仕事もあるんだなぁという参考にしてみてください!

年に一回、強制的にカツアゲされるイベント発生

新聞販売店の従業員には、年に一回『読者紹介運動』というイベントがあります。

友人、家族、知り合いなど、普段あなたが働いてるエリア外の人に新聞を購読してもらおうという運動です。

友だちとか家族なら頼めば付き合ってくれるでしょ?と思うじゃないですか。

そんな甘いものではないから気をつけた方がいいですよ。

みんなお金にはシビアです。

1ヶ月だけの購読ならみんな付き合ってくれると思いますが、最低購読期間は6ヶ月。新聞代が1ヶ月4,000円だとしたら、6ヶ月で24,000円になりますよね。

これを、本社主催で行う読者紹介運動では、一人あたり○件とノルマをつけてきます。ぼくのときはだいたい2~3件ぐらいでした。

もちろん、正規に紹介できる人にはまったく問題ありませんが、ほとんどの人は自腹を切ってます。

24,000×3件=72,000円を、新聞購読料としてカツアゲされることになるので、こういったイベントがあることは知っておいた方がいいですよ。

新聞屋の寮の住み心地は?

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
新聞屋の寮って何となく汚そうなイメージがあるんですけど実際はどうなんですか?
サンタク
サンタク
いろんなパターンの寮があるので、それぞれ説明していきますね

仕事をするうえで、疲れた体を休める家の環境は気になりますよね。

この項目ではそんな疑問に答えていきます。

新聞屋の寮は3パターンある

新聞屋の寮に関しては、販売店によって何パターンかあるので要確認です。

既婚者が新聞屋に就職する場合は③のパターンがおすすめです。

  1. 販売店の真上や敷地内に社員専用の寮を設けてる
  2. 自社所有物件はないけど、会社が常に借り続けてる賃貸アパート
  3. 入社時に好きな物件を借りてくれる『借り上げ住宅』

まあこんなところですかね。

ぼくは全パターンの寮を経験してるので、それぞれのメリット・デメリットを説明しておきます。

1.自社所有型の寮

このパターンの寮の最大のメリットは家賃が安いことですね。それと家を出れば目の前や真下が会社なので、通勤が楽なこと。

ぼくが一番最初に入社した販売店はこのタイプの寮でした。ちなみに家賃は月額1万円で光熱費込み。格安ですよね!

当時、寮を新築したばかりだったので、かなりキレイな部屋だったんですよ。

週イチで掃除のおばちゃんが来て、トイレと風呂掃除をしてくれていました。毎月2,000円を給料天引きされてたけどこれはありがたかったです。

反対にデメリットはサボりにくいことですかね(笑)

仕事の途中にちょっと家帰って昼寝でもしようかなと思っても、会社が目の前だから帰りにくいんですよ。

ぼくはいつも自分の担当区域内のラーメン屋でサボってました。

2.会社が借り続けてる賃貸アパート

このパターンのメリットも、家賃が比較的安いです。3店舗目の販売店がこのタイプでした。

家賃は20,000円で、駅まで徒歩7分ほどだったので立地は悪くなかったです。

会社まではバイクで5分ぐらの距離だったので、通勤が楽なうえにサボりやすかったです。

ただ、めちゃくちゃぼろかったんですよね。

ワンルームのユニットバスで、部屋は日当たり悪くていつもジメッとしていました。

隙間風もすごいし、20cmクラスのムカデが部屋に出たときに引越しを決意しました(笑)

3.入社時に借り上げパターン

これは最後に勤めてた販売店のパターンでした。

会社に通勤可能圏内の中で好きな物件を会社が借りてくれます。既婚者なら絶対このパターンの販売店にした方がいいですよ!

しかも入居費用は会社負担(規定あり)なので、入社時には何の負担もなく入れます。

このパターンのメリットは好きな物件に住めることですね。

家庭がある人は家族が住みやすい環境を選びたいじゃないですか。家の目の前が会社だと家族に気遣わせることになっちゃいますからね。

デメリットは会社が設定してる規定です。

ぼくが最後に勤めてた販売店が設けてた規定は以下のとおり。

  • 勤続2年以上で入居費用免除
  • 2年以内に退社した場合、入居費用は全額返済

これから入社する会社がどんな環境なのかわからないのに、2年以上勤める自信はありますか?

もし、新聞屋の環境に慣れなくて2年以内に辞めることになったら借金だけが残ります。

恐らくどこの販売店でも借り上げ住宅の場合は規定があるはずなので、しっかり確認しましょう。

新聞屋って給料いいんでしょ?

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
かなり大変そうなイメージがある新聞屋さんの給料はぶっちゃけいいんですよね?
サンタク
サンタク
んー給料がいいの基準は人それぞれなんですけど、ぼくが感じたことを答えますね

新聞販売店の給料は安い

新聞屋は給料よさそうとよく言われますが、ぼくは新聞屋に勤めていて給料がいいと感じたことはないですね。

これまで働いてきた4店舗とも給料体系はバラバラだったけど、年収ベースで言えば400万円~550万円ぐらいの間でした。

額面で見れば悪くないと感じますよね。

でも、月300時間以上を会社に拘束されて年収400万円~550万円は給料がいいとは言えないとぼくは思います。

この辺は考え方の差なので、時間を犠牲にしてでもお金がほしいと思う人なら新聞屋の給料は魅力的かもしれないです。

逆に『時間>お金』という価値観の人にとってはきついですね。

特に家族がいる人はかなりの時間を犠牲にすることになります。

もし、家庭もちが新聞屋に就職することを考えてる場合は、家族としっかり話し合ってから決めた方がいいですよ。

新聞屋は離婚率がかなり高い業種なので、最悪な事態を避けるためにもあらゆることを想定して判断しましょう。

新聞屋で稼ぎたければ歩合を増やすしかない

新聞屋は基本給+歩合の給料体系が一般的です。

基本給はだいたい18万円~30万円で設定されてる販売店が多いです。

そこに各種手当てが追加されて、歩合以外の給料で25万円前後になるようになってます。

歩合は営業で結果を出せば出すほど高くなります。

ぼくの場合、平均すると毎月5万円~10万円ぐらいの歩合を稼いでました。

一番多い月で20万円ほど歩合で稼いだこともありましたが、とてつもない努力が必要になってきます。

一般的には新聞屋の歩合は月平均3万円程度だと思っておいた方がいいです。

新聞屋の一般的な月収は基本給25万円+歩合3万円=約28万円

新聞屋は3年~4年続けると200万円もらえる制度がある

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
新聞屋の求人に書いてある『3年で200万円!』って何なんですか?
サンタク
サンタク
あー財形貯蓄のことですね。簡単に説明しますよ

新聞屋には3年~4年の積立で自己積立金額の2倍になる大型財形貯蓄制度があります。

本社・販売店が同額の積立をしてくれる

月々の積立額は朝日新聞と読売新聞で少し差があります。

  • 朝日新聞:約27,000円
  • 読売新聞:約16,000円

この金額を毎月給料天引きで積み立ててくれるのですが、それだけじゃないんです。

なんと、新聞本社と販売店が毎月同額を積み立ててくれるんですよ。

約27,000円×3=約54,000円を毎月積み立ててることになります。

自分で27,000円を3年間積み立てても約100万円ですが、本社と販売店がそれぞれ同額を積み立ててくれることによって200万円になって返ってきます。

これはかなり魅力的な制度ですよね。

積立期間は3年~4年で200万円になる

  • 朝日新聞:3年
  • 読売新聞:4年

積立期間は上記のように設定されてます。

積立を開始してからこの期間をきっちり勤め上げたら、200万円になって返ってきます。

販売店によっては積立をしてくれない経営者もいる

財形貯蓄制度の積立は、誰でも始められるものではありません。

販売店の経営者が身銭を切って同額を積み立てるので、勤務態度や営業成績なども考慮しての判断になります。

もし財形貯蓄制度を目的に新聞屋への就職を考えてる場合は面接時に確認しておきましょう。

新聞屋の人間関係はどうなの?

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
新聞屋ではどんな人が働いてるんですか?
サンタク
サンタク
9割は社会不適合者の集まりです(笑)

ぼくが働いてきた販売店にいた人たちを紹介していきますね。

真面目な人にとってはかなり働きにくい環境なのは間違いないです。

ギャンブル依存者が多い

新聞屋で働く人はギャンブルが好きな人が多いです。

もう好きとかそんな次元じゃなくて、もはや病気レベルの人もたくさんいます。

仕事中にパチンコ屋に入り浸ってたり、仕事そっちのけで赤鉛筆を片手に競馬新聞とにらめっこしてる社員もたくさんいます。

こういう人たちは営業成績をごまかすためにテンプラカードを作って自腹を切るため、常に金欠です。

新聞屋には給料日なのにお金がないと言ってる人がたくさんいます。

テンプラカードとは?

架空の契約書のことを指す業界用語です。

お客さんと契約の事実がないのに、ノルマを達成するために架空のお客さんを作ってしまうこと。

自腹で新聞代を払うことになるので、仕事してる意味がなくなる無駄な行為です。

時間を守れない人が多い

出社時間を守れない人がとにかく多いですね。ぼくも人のことは言えませんが(笑)

新聞屋の労働形態は不規則なので、慢性的な睡眠不足になりやすいんですよね。

特に疲れがたまってるときの朝刊配達は寝坊しやすいです。

ぼくも夜にちょっと仮眠するつもりが爆睡しちゃって、会社からの電話で飛び起きるなんてことがよくありました。

コミュ障が多い

営業や集金などでお客さん対応をしなければいけない仕事ですが、コミュ障の人はかなり多いです。

会社にいても一言も話さない人、話しかけるとパニックを起こしてどもりまくる人など。

こんな人が営業なんてできるのかななんて心配になるような人が多いんですけど、お客さんからは意外と評判がよかったりします。

前科持ちが多い

夏なのにいつも長袖を着てる新聞屋を見かけたら要注意です。たぶんその人は刺青を隠すために長袖を着てます。

元やくざだったり、懲役あがりで就職が難しい人にも間口を広げてるのが新聞屋です。

ぼくが二つ目に入社した販売店には元やくざの前科持ちがいました。

ちなみに最後にいた販売店の経営者も前科持ちでした(笑)

結論:新聞屋は一生続けられる仕事ではない

新聞屋が気になる人
新聞屋が気になる人
結局のところ新聞屋に就職するのはどうなんでしょうか?
サンタク
サンタク
一生続けられる仕事ではないので、明確な目標がある人なら短期的にはいいと思います

ぼくが4店舗ほど新聞屋を渡り歩いてきた中で、どの販売店にも共通していることを実際の体験談として書いてあります。

大げさな表現は一切なく、ここに書いたことが新聞屋で働くことの真実だと思ってください。

これから新聞屋に就職を考えてる人は、何かひとつでも目標を持って働かないと、周りに流されて一生抜け出せなくなります。

  • 財形貯蓄を達成したら辞める
  • 地方から上京して次の仕事を決めるまでの繋ぎ
  • 新聞屋として独立する

こんな感じで目標を定めておけば、周りに流されずに頑張れると思います。

これから新聞屋への就職を考えてる人は、本記事に書いたことを覚悟のうえで就職することをおすすめします。

新聞屋の求人がたくさん掲載されてるおすすめメディア

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